「概ね6か月」
この言葉を聞いたとき、正直かなり怖かった。
初診日以降は対象外になる可能性がある。
そう説明された。
つまり、
私が一番しんどかった出来事は、
診察した翌週の話なので除外される、という理解だった。
……え?
そこ?
診断書があるのに出勤を求められたこと。
「生き地獄」みたいだった7時間。
「人間として話してください」と泣いた日。
それらが対象外になる。
そう受け取ってしまった。
「とんでもないことが起きてからでないと病院に行くな」
と言われているようにも感じた。
心を病んだ人間が、
そんな計算をして受診できるわけがない。
この時は、
「あ、ここは切られるんや」
そう思った。
しかし、ヒアリング後、
追って確認の連絡が入った。
過去の出来事についても、
関係性を整理するための質問が続いた。
……あれ?
「概ね6か月」という言葉は、
完全な線引きを意味するものではないのかもしれない。
少なくとも、
その場で想像していたような単純な話ではなさそうだった。