弁護士とのZOOMで一番強く言われたのは、たった一言だった。
「証拠を探してください」
今回の争点は、「自主的に行った業務ではない」という点。
その裏付けとして、当時の会議資料が残っていないか確認してほしいと言われた。
ただ、会社に行って自由に資料を確認できる立場ではない。
現実的に考えて、それは難しかった。
では、どうやって証明するのか。
考えろ、考えろ…
そのとき、ふと思い出した。
「上司とのLINEがあったはず」
普段は非表示にしていたトークを呼び戻す。
画面を開いた瞬間、当時の空気が一気に蘇る。
正直、あまり見たくなかった。
それでも、遡る。ひたすら遡る。
――あった。
やり取りの中には、はっきりとこう残っていた。
筆者:
⚪︎月⚪︎日の発表資料に使うらしいので明日にでも相談させて下さい
※ここに資料の写メを添付している
上司:
自分も聞いたのですがイマイチ理解できずでした。自分の仕事もおされまくってるので現場に籠ります。
筆者:
私だけでは無理です。出来るだけフロアに来てもらえませんか?
上司:
改善します。
復命書にあった「請求人の意思で作成したもの」
その一文と、このLINEの内容は、どう考えても噛み合わない。
見たくない記録の中にこそ、事実が埋もれていることもある。